賃貸物件を契約する際には、基本的には内見して自分の目で確認してから部屋を契約するかどうかを決めます。
しかし、車やバイク、楽器だったりなんでもそうなのですが、見る対象の知識がない場合は「何を基準に契約するかどうかを決めたら良いの?」と思うのではないでしょうか。
今回は実際にいくつもの部屋を転々としてきた私が自分自身が住んでみて思った事や不動産屋さんに聞いて分かった、賃貸物件の内見時にチェックするべきポイントをまとめました。
目次
賃貸物件の内見に行くまでの流れ
まずは、お目当ての物件の内見に行くまでの流れを紹介していきます。
いきなり不動産屋さんに行っても良いですが、ネットで「Home’s」や「SUUMO」などの賃貸情報サイトで気に入った物件を見つけて、掲載されている不動産屋さんに連絡した方がスムーズに進みます。
賃貸情報サイトから不動産屋に連絡を入れたら、内見に行く日を決めて当日に不動産屋に訪問するだけです。
最初は借りたい物件の条件(家賃や間取り、築年数)などの情報を聞かれ、希望の物件に似たような条件の物件をいくつかピックアップしてから内見に行く事となります。
物件の内見には不動産屋から管理会社などに連絡してからその日に内見可能かどうかを問い合わせなければならないので、その日の内に全ての物件の内見が出来るかどうかは分からないという点だけ頭に入れておきましょう。
出来る限りに一日で内見を済ませたい場合は、その日は一度帰宅し、全ての物件が内見の手配が出来た日に内見をする場合もあります。
賃貸物件の内見時にチェックするべきポイント
では、実際に賃貸物件の内見時にチェックするべきポイントを紹介していきましょう。
防音性や住んでいる層のチェック
これは本当に絶対にチェックしておいて欲しいポイントです。
というのも、基本的に住んでいて気になる事って「周りの騒音」くらいだからです。
例えば、家の目の前にコンビニやドン・キホーテなどがあったら嫌だなと思う理由は、「夜うるさそうだから」ではないでしょうか。
本当に住居で一番気にしなければならないポイントが防音性である事は間違いないです。
防音性のチェックですが、まず最低限鉄筋コンクリート造の物件である事。
木造物件や鉄骨造の場合は隣の部屋の音が漏れてきても仕方がないでしょう。
しかし、鉄筋コンクリート造だからと言って安心してはいけません。
最低限というだけで、鉄筋コンクリート造でも必ずしも防音性が保たれているとは限らないからです。
では、どうやって防音性のチェックをしたら良いのかというと、壁に耳を当てて廊下を歩く音や隣の部屋の生活音が聞こえるかどうかをチェックします。
廊下側の壁に耳を当てて、一緒に内見に来てる不動産屋さんに廊下や階段を歩いたり走ったりしてもらい、どれくらい震動や音が聞こえるかをチェックすると良いと思います。
次に、必ず住んでいる層のチェックをしておいてください。
どういう事かと言うと、最悪木造物件や鉄骨造の物件に住む事になるのは予算などの都合上仕方ない事ではありますが、隣の部屋でまだ小さい子供を育てている場合はかなりしんどい可能性があります。
小さい子供は夜泣きをしますし、ドタドタ走り回るものですが、その音がダイレクトに響いてきたら結構キツイです。
私自身以前隣の家が小さい幼児を育てている家庭だった事があり、夜も眠れない程だったのですが、かと言って「子供を黙らせろ!」と怒る訳にもいきませんし、結果的に私が引越しをする事になった経験があります。
自分が住み始めたら後に引越しして来る可能性もありますが、最初の内に隣にどんな人が住んでいるのかは確認しておいて損はありません。
住んでいる層の確認は、自転車置場をある程度チェックする事で把握する事も可能です。
後ろにチャイルドシートが付いている自転車が沢山ある場合は、ファミリー層が沢山住んでいる物件である事が分かりますので、子供の走り回る音が聞こえてくる可能性も高いでしょう。
携帯電話やWiMAXなどのWi-Fiルーターの電波が通じるか
内見の際には、必ず携帯電話や普段お使いのWiMAXなどのWi-Fiルーターを持参するようにしてください。
今の時代家の中でスマホを見ない人ってほぼいないと思いますが、中には携帯電話の電波が通じない部屋もあります。
自室で携帯電話が通じないというのはかなりストレスのはずですので、通話が出来るかどうか、ネットを快適に見れるかどうかは確認しておきましょう。
また、普段WiMAXなどのWi-Fiルーターを使用している場合は、そちらも持参してちゃんと繋がるかどうかを確認しておくのも忘れないようにしてください。
コンセントの位置の確認(冷蔵庫やTVを置きたい場所等)
内見時に部屋をパッと見て、「ここに冷蔵庫を置いて、あそこにTVを置いて」なんて想像するかと思いますが、冷蔵庫やTVの置く場所は建設段階である程度想定されています。
その為、冷蔵庫やTVを置くと想定されている場所にコンセントが備え付けられているので、その部分を見落としていると、「ここにテレビを置きたかったのにコンセントがない!」なんて事も起こりうるわけです。
もちろん、延長コードで無理矢理繋いでしまうのも良いですが、コードが伸びているのって邪魔ですし美しくないですよね。
エアコンの有無と取付位置の確認
大体最近の物件では最初からエアコンは備え付けられていますが、だからといって安心してはいけません。
何を確認しなければいけないのかというと、エアコンの取付位置です。
最近の物件では、例えば1LDKの間取りで寝室にはエアコンが付いているけど、リビングにはエアコンが付いていないという物件が結構あります。
その場合、リビングにもエアコンが取り付ける事が出来そうなのか(配管パイプを通せて室外機を置けるスペースがあるか)を確認しなければなりません。
大体最初からエアコンが付いている物件の場合、既に付いているエアコン以外は取り付けられない物件がほとんどです。
エアコンが付いていない部屋があっても大丈夫という人は良いですが、夏場エアコンがないと暑くて過ごせないという人は必ずチェックしておかなければならないポイントです。
日当たりの確認の為に日中に内見に行く
内見をする時間帯ですが、日当たりを確認する為に、出来る限りお昼が良いです。
社会人の場合は難しいですが、日当たりの確認は大事で、「南向きの物件だから良いはず」なんて考えで決めてしまうのは危ないです。
都会であれば大体窓の外にだって物件は建っていますし、実際に日中にどの程度日が当たるのかを確認し、部屋の気温がどれくらいになるのかも自分自身で体験してみた方が良いでしょう。
管理体制がどうなっているかはゴミ置き場を見れば分かる!
マンションやアパートにゴミ置き場が備え付けられている場合、管理体制がどうなっているのかのチェックが出来ます。
ゴミ置き場っていうのはどうしても汚れてしまう部分ですので、そこがしっかりと掃除されていたら管理がかなりしっかりしているという事になります。
この部分って結構重要で、例えば共用スペースに汚れや何かの故障が起きた場合に、すぐに対応してくれるかがそこで確認が出来るからです。
管理体制がしっかりしていれば、もしも隣人トラブルや専有スペースなどでおかしな部分が出来た時にすぐに対応してくれるはずですので、住む分にはかなり安心ですよね。
玄関や窓の開き具合
古い賃貸物件の場合、全く使われていない窓などもあって、錆びていて動かしづらいなんて事も良くあります。
実際に自分自身で全て動かしてみて、どの程度まで窓が開くのかなどの確認も重要です。
同様に、玄関のドアがどれくらい開くのかの確認も家具や家電を購入する際に必ずチェックしなければならないポイントです。
と言うのも、ドアが180度開く物件もあれば、120度くらいまでしか開かない物件もあるので、最初の内に一度限界まで開いていて、ドアの開閉限界を見ておく事が大事なのです。
部屋の湿気具合のチェックも忘れずに
部屋の湿度具合も絶対に住んでいて気になるポイントなので、忘れずにチェックしておきたい所です。
では、湿気具合って何をチェックしたら良いのでしょうか?本当は湿度計を持参して行くと分かりやすいのですが、何も持って行かない状態でのチェックポイントを紹介します。
まず、湿気によるカビが一番発生しやすいのが窓のサッシ横です。
特に、寒い時期になると結露が発生して湿気の原因となるので、サッシ横にカビや変色が見られる場合は、結露が発生していた可能性が非常に高くなります。
とは言え、以前住んでいた人が退去した時点でクリーニングをするので塗り直されている場合がありますが、サッシ横だけ上から不自然に塗り直されている痕跡がある場合は、結露が発生していたとみて良いでしょう。
また、サッシ横含め、壁紙の浮き具合を見て湿気具合を確認する方法も効果的でしょう。
初めての物件選びの場合は不動産屋に色々質問してみよう
内見時のチェックポイントを紹介してきましたが、初めての物件選びの場合は、積極的に不動産屋に色々と質問してみましょう。
「この物件って何か気になるポイントってありますか?」、「物件選びの際に一番注目して見るポイントってどこですか?」などなど。
不動産屋だって良い物件に住んで欲しいと思っている訳ですから、ダメな物件だなと思ったらハッキリ言ってくれるはずですし、質問にも快く答えてくれます。
最初は誰だって分かりませんから、せっかくプロの方が同伴してくれているのですし、分からない事はどんどん聞いてしまいましょう。