不動産屋は街中に沢山ありますので、どこが良い不動産屋なのかを完璧に見極めるのは非常に難しいです。
そもそも何をもって「良い不動産屋」と決めるべきなのかは人それぞれなのかもしれませんが、決められたルールを守っていない不動産屋は「悪い不動産屋」と判断するべきでしょう。
不動産業界にもルールがある
当然の事ですが、何処の業界にだってルールがあります。
不動産業界には、消費者の利益と不動産業界の公正な競争秩序を守る為、「不動産の表示に関する公正競争規約」という自主規制ルールがあります。
この規約を破っている不動産屋も存在しますので、そうではない不動産屋を地道に探すのが「良い不動産屋」の見つけ方でしょう。
では、上記の規約で特に気を付けたい項目をひとつずつ解説していきます。
「おとり広告」の禁止
賃貸物件を探す際は、SUUMOやHOME’Sなどの賃貸物件情報サイトを利用すると思います。
自分に合った条件の物件を見つけたら、不動産屋に訪問して内見する流れになると思うのですが、実際に訪問してみると、「実は、つい先程その物件が決まってしまいまして・・・」となる事があります。
もちろん、ちょうど良く決まってしまう可能性もありますが、そもそも取引する事が出来ない物件情報を広告として掲載している事があります。
これが「おとり広告」です。
つまり、好条件の物件をおとり広告として掲載しておく事で、不動産屋に訪問させる方法です。
これは規約上禁止されているのですが、おとり広告なのかどうかを見極めるのは難しいです。
問い合わせ時に、「この部屋は空いていますよね?」としっかりと確認をして、出来る限り早く訪問するのが一番です。
また、帰宅後にその広告がまだ掲載されているかどうかを再確認し、別人のフリして問い合わせてみれば、おとり広告なのかどうかは判断出来ます。
広告で禁止されている用語を使用していないか
不動産広告において、当該表示内容を裏付ける合理的な根拠を示す資料を現に有している場合を除き、以下の様な用語を使う事を禁止しています。
- 「完全」、「完ぺき」、「絶対」、「万全」などの用語
- 「日本一」、「日本初」、「業界一」、「超」、「当社だけ」、「他に類を見ない」、「抜群」などの用語
- 「特選」、「厳選」などの用語
- 「最高」、「最高級」、「極」、「特級」などの用語
- 「格安」、「破格」、「特安」、「激安」、「バーゲンセール」などの用語
不動産屋店頭でこの様な広告表示がされている事が稀にありますが、こういった表示がされている不動産屋は注意が必要です。
結局は担当次第である
最終的には、不動産屋というよりも、「良い担当なのか、悪い担当なのか」という点に落ち着きます。
数字だけを見ている担当なのか、それともしっかりと客の事を考えて、一緒に条件に合った物件を探してくれている担当なのかを見極める事が大事でしょう。
数字だけを見ている担当の場合は、とにかく早く決めたがる特徴があります。
「この物件は条件が良いので、早く決めないと埋まっちゃいますよ!」と急かしてくる等です。
引越し慣れしていない限り、自分が住む部屋を決めるのは非常に難しい事なのに、急かしてくるような担当なんて信用できませんよね。
ゆっくりと時間をかけても良いから、良い物件を提案してくれる信頼出来る担当を見つけられると良いなと思います。