引越しは生きている内に何度もするものではありませんし、進学や就職など、人生の節目と重なる為、大安や先勝など日取りを気にする人も多いです。
では、暦の上で引越しするのに適しているのはどんな日なのでしょうか?
目次
引越しと六曜の関係性
六曜(ろくよう)とは、暦注の一つで、「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の6種類の曜の事を言います。
参考:六曜 – Wikipedia
「結婚式は大安が良い」、「お葬式は友引を避ける」など、主に冠婚葬祭などの儀式に結びついて使用されていますが、引越しとの関係性はどうなのでしょうか?
引越しに関して言えば、結婚式やお葬式ほど気にする人は多くないですが、引越し業者の方にお話を伺ったところ、「引越し日を大安にしたい人もいらっしゃるので予約は早めに埋まる」との回答を頂きました。
とは言え、繁忙期である3月、4月に引越しをする場合は、六曜など気にしていられないので、どの日でも関係なく埋まってしまうそうです。
引越し日に適している六曜とは?
では、引越し日に適している六曜はどの曜なのでしょうか?
それぞれの曜について解説していきたいと思います。
大安(たいあん)
「大いに安し」の意味で、六曜の中で最も吉の日とされています。
何をするにも吉という事で、結婚式などの祝事は大安の日に行われる事が多いのですが、引越しにおいても同様の事が言えます。
予約も早い内から埋まっていく事が多いので、大安に引越しをしたい場合は早めの予約が必要となります。
先勝(せんしょう)
「先んずれば即ち勝つ」の意味で、急ぐことが吉とされる日です。
「午前中は吉、午後二時から六時までは凶」とも言われており、引越しも先勝の日は午前中から予約が埋まっていくそうです。
午後は凶とされてはいますが、繁忙期であれば関係なく午後も全部埋まってしまいます。
友引(ともびき)
「凶事に友を引く」の意味であり、勝負事で何事も引き分けになる日と言われています。
「友を引く」と読める事から、お葬式の際は友が冥土に引き寄せられるとのスラングがあり、友引の日には火葬場が休業とするのが基本になっています。(近年では営業している所もある)
お葬式を避けるなど、少しネガティブなイメージがある事から、引越し日は友引を避けるという人もいるそうですが、予約の埋まり具合にそれ程影響はないとの事です。
友引には、「朝は吉、昼は凶、夕は大吉」とも言われており、時間帯さえ考えれば引越し日を避けるほどではないでしょう。
先負(さきまけ、せんぷ)
「先んずれば即ち負ける」の意味であり、先勝の逆で、急ぐ事は凶とされる日です。
「午前中は凶、午後は吉」とも言われておりますが、先負の日は午後から予約が埋まるかというとそうでもないそうです。
勝負事や急用は避けるべきと言われていて、確かに慌ただしい引越しは避けるべきなのかもしれませんが、この日に予約を入れる人はそういった六曜などは気にしない人なのでしょう。
もし気になる方は、午後の予約を取るのが良いかと思います。
仏滅(ぶつめつ)
「仏も滅するような大凶日」の意味で、何をするにも良くないとされています。
その為、仏滅の日に結婚式を挙げる人は少ないですし、引越しに関して言えば避ける人も結構いるそうです。
午前、午後関係なく凶とされていますので、この日しか引越しする予定が無い場合はどちらでも差は無いでしょう。
赤口(しゃっこう、しゃっく、せきぐち)
赤という字がつくことから、火の元、刃物に気を付ける。
つまり「死」を連想されるものには注意する人されています。
仏滅同様、祝事は避けられる日であり、引越し日としても避ける人は結構いるそうです。
引越し日が大安だと料金も高くなるの?
六曜それぞれの解説を書きましたが、こうやってみると引越し日として一番人気がありそうなのは「大安」かなと思います。
では、「大安」の日に引越しするのと、「仏滅や赤口」の日に引越しするのとでは、引越し料金に差が出るのでしょうか。
実際に、引越し業者にお話を伺ったところ、「業者によっては料金に差が出るところもあるが、最近は差をつけないところの方が多いのでは?」という回答を頂きました。
結婚式クラスになればさすがに気にする人も多いですが、引越し日ともなるとあまり気にならない人の方が多い事も影響しているでしょう。
特に、今の若い世代の方達はこういった験担ぎとかって信用していない人も多いですよね。
しかし、こうやって六曜について調べてみると、どうせなら縁起の良い日や時間帯に引越しをしようと思ってしまいます。
引越し日に悩みがある方は、この記事を参考にしてみてください。